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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi
山口泉水 宗匠選

天    初音聴く 雪を衣に梅の花  (直樹)<詠み込み 初>
    (標目 我が家の庭に春はそこまで)
追吟   梅の花 うぐいす鳴けばほほ笑みて

地    初便り 束ねて届く嬉しさよ  (篤子)<詠み込み 初>
    (標目 あの人この人おもかげ浮かび)

人    気は心 やはり嬉しい旅土産   (公三)
    (標目 となり近所はいつも仲良く)

二    富士の山 四季それぞれの美しさ  (雄飛)
三    厨の灯 消える事なし大晦日  (政信)
四    厨の灯 夕餉を告げる母の声  (純一)
五    評論家 足で稼いだ風を読む (直樹)
六    評論家 理屈並べて自慢げに  (阿ヶ美)
七    カルタ会 和服が似合うあでやかに  (雄飛)
八    仲直り 折れて一言ごめんねと  (阿ヶ美)
九    初日の出 皇居に集う旗の波 (耕作)<詠み込み 
十    天と紫水をまとめてもらう 早く来い来い開巻日 (雄飛)
# by kanku_yasutomi | 2011-01-27 01:00 |  安冨冠句会例会
安冨町文化祭作品(平成22年11月14日)

安冨中学校 ふれあいの会 生徒作品

お母さん   かりかりせずにしなやかに  静香

衣替え    去年の服がもう着れぬ    汐里

思い出は   変わらず胸にしまってる   桜

衣替え    眠った服が目を覚ます    佳人

体育祭    友と流した汗はいい     裕也

友と見た   名月こそは美しい      将司

赤とんぼ   夕日が写す秋の顔      由衣

赤とんぼ   夕やけ空に染まってる    咲藍

美しい    秋の夜空に夕月が      果歩

体育祭    年に一度の燃える時     優奈

秋祭り    子供みこしが大集合     晴香

友だちと   仲よくしあい生きていく   絹華

香り咲く   花の心はありがとう     侑生
# by kanku_yasutomi | 2010-11-17 22:25 |  安冨町文化祭作品
安冨町文化祭作品(平成22年11月14日)

安冨冠句会作品

甘え声    聞こえるたびに現金が要る  清

立志伝    後世に置く夢の跡      和憲

立志伝    龍馬の像は堂々と      公三

夕茜     生きて死ぬるもこの住処   直樹

荒削り    チョンナ柱の千年家     豪人

旅支度    散り敷く沙羅の花浄土    孝子

父の檄    慈悲の心を家訓とす     雄飛

恋の歌    万葉びとの筆の跡      土筆

固唾飲む   伊能忠敬地図の出来     阿ケ美

霊柩車    母は浄土へ花の旅      純一

平穏な    心持て成す冠句会      智稔

大安日    今日人生の船出する     泉水
# by kanku_yasutomi | 2010-11-16 23:29 |  安冨町文化祭作品
安冨町文化祭作品(平成22年11月14日)

安冨冠句会作品

人生路    一喜一憂旅の空       新一

浴衣帯    締めて小町の出来あがり   政信

里の秋    神の絵筆で衣替え      耕作

旅の宿    湯の香ほのかに心癒え    春風

ワイングラス 似合う男さ裕次郎      芳英

袖通す    母の匂いが呼ぶ涙      千賀子

英霊に    平和の礎無にしない     恒男

道連れに   縁をはぐくむ遍路笠     昌香

夕茜     見とれて飽きぬ空の画布   哲男

我が星よ   積年の愛やシンデレラ    孝代

平穏な    漁場を侵し故意に当て    良春

老婆心    目立ちすぎです一兵卒    謙一郎


続く...
# by kanku_yasutomi | 2010-11-15 23:57 |  安冨町文化祭作品
紫水杯 多選之部

紫水杯  六選  
    
      泡銭 汗のない金羽根生える  (新一)

四選   連立が軋む与党の正念場  (純一)<折り句 レキシ>

      無尽蔵 汲めども尽きぬ親の慈悲  (千翔)

      霊前に清め手向ける四季の花  (直樹)<折り句 レキシ>

      春霞 大地が羽織る季のショール  (和憲)

三選   一苦労 惜しまぬ手間を菊は知る  (和憲)
      梅見頃 まだぎこちなき初音聴く (千翔)
      サンドイッチ 部下と上司の痛み分け  (雄飛)
      無尽蔵 愛の泉は測れない (雄飛)
      溜まってる 悩みストレス趣味が消す  (良春)
      怪気炎 勝てば官軍何時の世も  (恒男)
      住み慣れた今の田舎が理想郷  (豪人)<折り句 スイリ>
      巣立つ子をいとしく思う離別の日  (千翔)<折り句 スイリ>
      一苦労 農継ぐ息子嫁探し  (泉水)
      サンドイッチ 一つふとんで川と寝る  (恒男)
      鈴鳴らし出雲の神に良縁を  (直樹)<折り句 スイリ>
      体験談 熱く語ろう生き字引  (公三)
      公に 婚約発表薬指  (孝代)
      梅見頃 匂いに春を乗せてこい  (耕作)
      無尽蔵 夜空のダイヤ夢くれる  (和憲)

      以上 三選15章

多選 20章でした。多選が多く充実しました。
# by kanku_yasutomi | 2010-03-25 08:00 |  安冨冠句会例会