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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年1月上座抄(山口泉水 宗匠選)

山口泉水 宗匠選

天    愛のむち必ず宿す福と幸  (耕作)<折り句 アカフ>
  (標目 愛のためなら心を鬼に)
 追吟  福と幸躾が実る親の愛

地    ふりかえり 偽りばかり暗い年  (新一)
  (標目 偽装改ざん老補も落ち目)

人    気は若い 加齢の足を止めた趣味   (佳月)
  (標目 年を気にせず頭脳きたえて)

二    気は若い 年を忘れた恋の道 (新一)
三    失礼な 頷きながら上の空  (千翔)
四    ひた走る 都大路を制覇して   (春風)
五    苦労した餅の老補も地に落ちる (奎夫)<折り句 クモチ >
六    苦も楽も持ちつ持たれず血が通う  (戸楓)<折り句 クモチ >
七    愛しても金がからんでふられたの  (憲應)<折り句 アカフ >
八    明けて春加茂のねずみが福を呼ぶ  (新一)<折り句 アカフ >
九    苦も楽も 手を取り合って八十路ゆく  (高男)
十    苦も楽も 味を引き出す十二文字 (和憲)
by kanku_yasutomi | 2008-01-31 02:00 |  安冨冠句会例会