安富冠句会 平成19年2月上座抄(小林善三郎 雅伯選)
2007年 02月 28日
小林善三郎 雅伯選
天 置炬燵 得難き過去をあたためる (佳月)
(標目 手鍋時代の遠い思い出)
追吟 あたためる翁と姥との置炬燵
地 薄くなり 記憶のページ黄昏れて (公三)
(標目 老化現象脳にうっすら)
人 時移り 哀楽つめた小箱持つ (千翔)
(標目 小箱開ければ曲は静かに)
二 派遣でも強い戦力夢もある (和憲)<折り句 ハツユ>
三 時移り 生者老いゆき死者老いず (純一)
四 目が醒めて 更生誓う塀の中 (佳月)
五 晴れ姿蕾は開く夢乗せて (泉水)<折り句 ハツユ>
六 薄くなり 掛けぬ情けの世知辛さ (和憲)
七 天気よし 土に鋤き込む陽のかけら (純一)
八 天気よし 野良着を干せば風が着る (純一)
九 仰ぎ見る 師の顔しわの数増して (恒男)
十 時移り 老いる速さを知る暦 (和憲)
天 置炬燵 得難き過去をあたためる (佳月)
(標目 手鍋時代の遠い思い出)
追吟 あたためる翁と姥との置炬燵
地 薄くなり 記憶のページ黄昏れて (公三)
(標目 老化現象脳にうっすら)
人 時移り 哀楽つめた小箱持つ (千翔)
(標目 小箱開ければ曲は静かに)
二 派遣でも強い戦力夢もある (和憲)<折り句 ハツユ>
三 時移り 生者老いゆき死者老いず (純一)
四 目が醒めて 更生誓う塀の中 (佳月)
五 晴れ姿蕾は開く夢乗せて (泉水)<折り句 ハツユ>
六 薄くなり 掛けぬ情けの世知辛さ (和憲)
七 天気よし 土に鋤き込む陽のかけら (純一)
八 天気よし 野良着を干せば風が着る (純一)
九 仰ぎ見る 師の顔しわの数増して (恒男)
十 時移り 老いる速さを知る暦 (和憲)
by kanku_yasutomi
| 2007-02-28 03:00
| 安冨冠句会例会