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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成19年3月上座抄(村上千翔 雅伯選)

村上千翔 雅伯選

天    老いの冬 電話は温い娘のたより  (高男)
(標目  笑顔が見える声はおだやか)
 追吟  娘の便り元気をくれる天の声

地    父母の恩 計り知れない天の情  (戸楓)
(標目  熱い涙で感謝とお礼)

人    老いの冬 見えぬ寿命に重ね着を  (祥雲)
(標目  お迎え日々に近づきたれど)

二    年明けて また黙々と老いの坂  (公三)
三    老いの冬 夫婦互いの杖となり  (純一)
四    雲晴れて 生きる勇気を詩にする  (直樹)
五    若い息吹がちまたに溢れ バレンタインのチョコを買う  (善三郎)<送り句>
六    麦畑 凍える足にわらべ歌  (耕作)<読み込み 凍>
七    東風吹かば凍る大地も草萌える  (弥生)<読み込み 凍>
八    まだ見えぬ目指す冠句の奥遠し  (土筆)<折り句 マメオ>
九    梅が咲き 太宰府の神東風に酔う  (佳月)
十    訳言うて 酔わずに居れぬ夜もある  (芳英)
by kanku_yasutomi | 2007-03-28 06:00 |  安冨冠句会例会