短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年3月上座抄(山口泉水 宗匠選)

山口泉水 宗匠選

天    もとの鞘 丸く納めた老いの知恵  (高男)
  (標目 時の氏神さすが生神)
 追吟  老いの知恵さすが仲人手を結ぶ

地    ちらほらと 縁談が来るときが花  (佳月)
  (標目 時が過ぎれば色褪せてく)

人    弥陀に逢う遍路杖と鈴歩く   (千翔)<読み込み 鈴>
  (標目 春本番に湧くは四国路)

二    別れたいけど別れが辛い 逢えば言えないもどかしさ  (芳英)<送り句>
三    絵馬の鈴神の眼鏡で鳴らす春  (和憲)<詠み込み 鈴>
四    今年こそ巻きがほしいと知恵絞る   (千代子)<折り句 コマチ>
五    来ぬ人を待ちくたびれて千鳥足 (恒男)<折り句 コマチ>
六    赤い糸 結び目太い共白髪  (芳英)
七    赤い糸 捌ききれぬか未婚増え  (良春)
八    もとの鞘 抜いた刃が恥ずかしい  (和憲)
九    風邪ぐすり 酒は多めの玉子酒   (和憲)
十    ちらほらと 春の気配が風に乗り (千代子)
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by kanku_yasutomi | 2008-03-27 02:00 |  安冨冠句会例会