短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年3月上座抄(太田春風 雅伯選)

太田春風 雅伯選


天    赤い糸 香華をつなぐ彼岸墓地  (佳月)
(標目  刻まれし名を孫詠みあげる)
 追吟  彼岸墓地感謝の心懇ろに

地    壁厚し 限界が来る拉致の父母  (佳月)
(標目  生きて逢いたし老いに鞭打つ)

人    春財布孫付けくれし鈴が鳴る  (國子)<読み込み 鈴>
(標目  やさし笑顔が脳裏かすめて)

二    独りぐらし きままな暮らし利と害と  (篤子)
三    安全を危惧する食の高まりて  (千翔)<折り句 アキタ>
四    陽の目見る 日々の努力が認められ  (芳英)
五    風邪ぐすり 生姜飲ませてくれた母  (公三)
六    ちらほらと 弥生の空に名残雪  (公三)
七    雪中花 白銀に舞うスキーヤー  (土筆)
八    子等が真似をしたがる父の癖  (芳英)<折り句 コマチ>
九    伸びた背丈にネクタイ締めて 母が見守る巣立ち鳥  (國子)<送り句>
十    そこに春 可憐に芽吹く蕗の薹 (奎夫)
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by kanku_yasutomi | 2008-03-27 05:00 |  安冨冠句会例会