短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成19年4月上座抄(小林善三郎 雅伯選)

小林善三郎 雅伯選

天    老人の歩巾で暮れる梅の園  (弥生)<読み込み 梅>
(標目  老いの一日梅とねんごろ)
 追吟  梅の園心ゆくまで老いの楽

地    雛祭り 祝う子の幸和で包む  (耕作)
(標目  家族輪になり桃の節句に)

人    正に春 たしかに動く花時計  (純一)
(標目  花を賞でつつ針は長短)

二    待ち兼ねた通知は吉と留守電に  (佳月)<折り句 マツル>
三    理屈抜き 苦楽の農を捨て切れず  (純一)
四    空いた隙間は哀別離苦か 春の彼岸に墓参り  (和憲)<送り句>
五    ガラス張り 知名度よりも透明度  (佳月)
六    盆梅の白が集めている視線  (純一)<読み込み 梅>
七    ガラス張り 良きも悪しきも全て見せ  (守磨呂)
八    理屈抜き 客を哭かせた老いの謝辞  (佳月)
九    正に春 出会いに別れ又涙  (守磨呂)
十    風の音 ザワワザワワのきび畑  (豪人)
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by kanku_yasutomi | 2007-04-26 03:00 |  安冨冠句会例会