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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年4月上座抄(山口泉水 宗匠選)

山口泉水 宗匠選

天    大切な 介護の仕事いい笑顔  (耕作)
  (標目 わが病床にすがる光りを)
 追吟  いい笑顔薬にまさるそのしぐさ

地    桜鯛 瀬戸の朝市色を添え  (春風)
  (標目 活気みなぎる春の浜辺に)

人    まだ早い 隠居するのは米寿から   (千代子)
  (標目 引退はない農に定年)

二    助けられ担ぎ込まれて今がある  (孝代)<折り句 タカイ>
三    日脚伸ぶ 一雨毎に木々芽吹き  (高男)
四    高い医療費払わず済んで 健康と言う宝もの   (芳英)<送り句>
五    親にもらった丈夫な体 健康と言う宝もの (善三郎)<送り句>
六    年は取ってもその場を仕切る 口八丁に手八丁  (公三)
七    連れがよい 村捨て切れぬ顔揃う  (純一)
八    お水取り 奈良の夜空に降る火の粉  (春風)
九    まだ早い お迎え来たら追い返せ   (新一)
十    連れがよい 気心合って趣味も合い (土筆)
by kanku_yasutomi | 2008-04-24 02:00 |  安冨冠句会例会