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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年4月上座抄(早柏高男 雅伯選)

早柏高男 雅伯選

天    せり落とす金貨二円の夢の額  (哲男)<折り句 セキユ>
(標目  明治は遠く夢まぼろしと)
 追吟  夢の額金貨二円が大当たり

地    唄乗せて これが此の家大黒柱  (戸楓)
(標目  唄で固めて礎築く)

人    桜鯛 瀬戸の入り江に春を呼ぶ  (奎夫)
(標目  大漁旗が港をうめる)

二    関の渓清き流れや夢の里  (奎夫)<折り句 セキユ>
三    宝くじ買って夢見ていつも空  (戸楓)<折り句 タカイ>
四    連れが良い お茶も話題も香ばしい  (和憲)
五    九分九厘 まだまだ遠し道半ば (美好)
六    とりまぜて 五色見事なヒナあられ  (泉水)
七    日脚伸ぶ 小川も唄う花も咲く  (土筆)
八    夫婦舟 一心同体とも舳先  (哲男)
九    唐変木 人の意見に耳もたず  (奎夫)
十    まだ早い スイカ叩いて指の勘  (泉水)
by kanku_yasutomi | 2008-04-24 07:00 |  安冨冠句会例会