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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年5月上座抄(早柏高男 雅伯選)

早柏高男 雅伯選

天    背伸びして 雨後の筍旬逃す  (泉水)
(標目  桐は栄える桔梗は枯れる)
 追吟  旬逃す待てば海路の日和あり

地    凭れ合う 手本を示す人一字  (佳月)
(標目  象形文字が示す世渡り)

人    水の花浪華の春や通り抜け  (純一)<折り句 ミナト>
(標目  金は無くとも風流好きで)

二    昭和の日 歴史が語る走馬灯  (新一)
三    花粉飛ぶ 我がふる里は過疎になる  (公三)
四    蜜を吸う 甘い汁には悪が寄る  (千翔)
五    ふわふわと 愛を包んだ柏餅  (佳月)
六    馬があう 男の友情永久に生き  (新一)
七    満ち足りて 戦前戦中偲ばれる  (戸楓)
八    花吹雪 人知れず散る山桜  (奎夫)
九    お揃いで 笑顔素敵な両陛下  (和憲)
十    花粉飛ぶ 山から里へと舞い降りる  (芳英)
by kanku_yasutomi | 2008-05-29 07:00 |  安冨冠句会例会