短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成19年6月上座抄(広岡佳月 宗匠選)

広岡佳月 宗匠選

天    嬉し泣き 生きて故国の土を踏む  (善三郎)
(標目  玄界灘で見えた日本)
 追吟  土を踏むふるさとそこに母が待つ

地    慌て者 心の隙間を締め忘れ  (祥雲)
(標目  空き巣が入る油断大敵)

人    年老いて筆が繋いだ詩の友  (耕作)<折り句 トフウ>
(標目  手を取り合って渡る人生)

二    老いの糧 言わず語らず聞くも知恵  (耕作)
三    寝たきりに涙が光る匙と口  (和憲)<読み込み 光>
四    角が立つ 話は丸く鞘にさす  (直樹)
五    茶の香り 湯呑に残す初夏の朝  (祥雲)
六    副作用 豊かな国の子の歪み  (土筆)
七    年老いて膨らむ夢を詩の道  (耕作)<折り句 トフウ>
八    片思い 古アルバムに閉じ込めて  (政信)
九    隠し芸 せりふ一と言玉の汗  (純一)
十    沢山のマイクを並べてお詫びする  (孝代)
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by kanku_yasutomi | 2007-06-28 01:00 |  安冨冠句会例会