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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成19年7月上座抄(小林善三郎 雅伯選)

小林善三郎 雅伯選

天    継ぎ足して 余生を呉れたメスの跡  (佳月)
(標目  名医執刀余生安らか)
 追吟  メスの跡見つめて感謝新たなリ

地    一度だけ 親父が言ったありがとう  (直樹)
(標目  父の臨終ことば忘れず)

人    末長く信じて咲かす夫婦花  (公三)<詠み込み 信>
(標目  咲いた人生持ちつ持たれず)

二    継ぎ足して 句帳の白に浮かぶ夢  (和憲)
三    冠句一筋夢追い人の 余生指折る詩の道  (和憲)<送り句>
四    一度だけ チャンスを与えた人づくり  (耕作)
五    人が見る 見嗜みこそ徳を得る  (千恵子)
六    出世とは 追えど探せど未だ無縁  (政信)
七    人が見る 仮面に浮いた社保の顔  (直樹)
八    命がけ 昭和貧しく戦えり  (純一)
九    青田道 一期一会の風かおる  (治子)
十    命がけ ギネスを競う老いの夢  (直樹)
by kanku_yasutomi | 2007-07-26 04:00 |  安冨冠句会例会