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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年8月上座抄(松井土筆 雅伯選)

松井土筆 雅伯選


天    まかせきり 天の計らい我知らず  (美好)
(標目  感謝忘れて欲張り人生)
 追吟  我知らず此の世の縁浮草の

地    気が逸る巻きの魅力に吸い込まれ  (新一)<折り句 キマス>
(標目  句座の女神は誰に微笑む)

人    大地震 命隠れるところ無し  (純一)
(標目  運と不運は実に紙一重)

二    和やかに情緒溢れる巻開き  (戸楓)<読み込み 和>
三    風に揺れ蔓待つ花は手をつなぐ  (千翔)<折り句 カツテ>
四    竹の春 産みの苦しみ葉の黄ばみ  (政信)
五    根が深い 浄土にとどく池の蓮  (佳月)
六    大地震 人の無力を思い知る  (守麻呂)
七    大地震 川堰止める山崩れ  (戸楓)
八    上きげん 待望の巻天泳ぐ (千翔)
九    頼りない 人類の知恵浅はかさ   (善三郎)
十    根が深い 癌の細胞どこまでも  (奎夫)
by kanku_yasutomi | 2008-08-26 05:00 |  安冨冠句会例会