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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年9月上座抄(有末政信 雅伯選)

有末政信 雅伯選

天    新記録 金のメダルに箔が付く  (和憲)
(標目  期待の重圧よく耐え抜いた)
 追吟  箔が付く二期連続にもう一つ

地    墓洗う 胸の荷物が軽くなり  (和憲)
(標目  不幸を詫びた盆の帰省に)

人    胸を借る お礼がわりの勝ち名乗り  (雅城)
(標目  褒めて下さい兄弟子仲間)

二    声をかけ 奇跡を祈る救助隊  (佳月)
三    癖になり 晩酌という麻酔薬  (純一)
四    西日差す旗が揺れますかき氷  (雅城)<読み込み 旗>
五    日焼けして 団塊の今農がある  (和憲)
六    胸を借る 跡目相続乳母が抱く   (佳月)
七    縁ありて大きな夢の傘の下  (善三郎)<折り句 エオカ>
八    新記録 今日が一番暑かった  (純一)
九    火のまつり 記憶の奥に焼夷弾  (純一)
十    流れ星 宇宙の神秘郷豊か  (千翔)
by kanku_yasutomi | 2008-09-25 06:00 |  安冨冠句会例会