短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成19年12月上座抄(小林善三郎 雅伯選)

小林善三郎 雅伯選

天    あとわずか 一字の妙に夜がふける  (耕作)
(標目  詩の妙味は只の一字で)
 追吟  夜がふける筆のしずくに時忘れ

地    住所録 回顧にふける友の顔  (奎夫)
(標目  喪中挨拶友の面影)

人    望みあり峠を越えた心電図  (佳月)<読み込み 望>
(標目  生死さまよう計器見つめて)

二    目が肥えて 厨の主婦は腕を組み  (千代子)
三    目が肥えて 親の財布が見えぬ子等  (公三)
四    野見の宿禰が哭いてるだろう どこえ消えたか相撲道  (佳月)<送り句>
五    嘘ばかり おとぎ話は夢がある  (芳英)
六    好きなのよ 棘ある薔薇の紅い蜜  (直樹)
七    喜怒と哀楽重ね着なれど 旅は道連れ世は情け  (佳月)<詠み込み 橋>
八    意気が合う 夫婦似てくる面白さ  (和憲)
九    とっておき 母は臍の緒子に見せる  (豪人)
十    ひとまわり 回転寿司に子の睨み  (土筆)
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by kanku_yasutomi | 2007-12-27 03:00 |  安冨冠句会例会