短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年10月上座抄(安原純一 雅伯選)

安原純一 雅伯選

天    悔しくて 背伸びしていた青い日々  (孝代)
(標目  道を探せば青春時代)
 追吟  青い日々この世の色にまだ染まず

地    逞しさか弱さ混じる良き女房  (守麻呂)<折り句 タカヨ>
(標目  山の神から女菩薩までも)

人    だんな様 いつも近くて遠き人  (直樹)
(標目  達者で留守が良いは言い訳)

二    不釣り合い 東宮御所に隙間風  (雅城)
三    独り言 墓に供えし花に問う  (直樹)
四    是非もない 自分で決めたことだから  (美好)
五    うれし悲しい心のしずく 種も仕掛けも無い涙  (善三郎)<送り句>
六    追伸に 言うに言えない機微の情  (善三郎)
七    波静か 沈む夕陽に染まる海  (直樹)
八    波静か ナース走らす心電図  (和憲)
九    他界なお佳月冠句は世を照らす  (直樹)
十    心汲む とどめは刺さぬ親の慈悲  (公三)
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by kanku_yasutomi | 2008-10-30 07:00 |  安冨冠句会例会