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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年12月上座抄(太田春風 雅伯選)

太田春風 雅伯選

天    初の孫 遠く大学逢えもせず  (土筆)
(標目  アルバム捲くり楽し懐かし)
 追吟  逢えもせず太き絆で功祈る

地    宅急便客は判子と楯を手に  (政信)<読み込み 客>
(標目  濁世の不安主婦にも及ぶ)

人    今朝も落葉を掃き寄す嫗 白い吐息が日を刻む  (篤子)<送り句>
(標目  声かけられて心温もる)

二    師走人 景気低迷顔さえず  (千翔)
三    衣食住 喘ぐ難民支援待つ  (篤子)
四    腹づもり 欲が絡めば狂い出す  (泉水)
五    物静か 野菊ひっそり楚々として  (千翔)
六    腹づもり 思わく外れほぞを噛む  (孝代)
七    プレゼント 無病息災神の加護  (直樹)
八    吊るし柿 渋も取れます冠句会  (和憲)
九    物静か 妻の背中に仁王像  (孝代)
十    処方箋 病める地球にぜひ欲しい (純一)
by kanku_yasutomi | 2008-12-25 04:00 |  安冨冠句会例会