短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

<   2008年 02月 ( 8 )   > この月の画像一覧

紫水杯 多選之部
紫水杯  五選  
    
      鍋囲む 愚痴を煮込んで交わす酒  (泉水)

四選   ほのぼのと 好きな言葉はありがとう  (佳月)
      踏み外す 理性の舵が侭ならず  (和憲)

三選   幸あれと娘島田に祈る母  (佳月)<折り句 サムイ>
      ほのぼのと 介護する手に気配りが  (良春)
      迷い道母の教訓の灯が点る  (和憲)<詠み込み 灯>
      鍋囲む 湯気が味出す和を保つ  (公三)
      ほのぼのと 夫婦善哉五十年  (公三)
      寒の月 絵にする雲にかくす雲  (耕作)
      痛しかゆし 内部告発首を賭け  (政信)
      積み上げて やがて来る春うたがわず  (高男)
      踏み外す 明治の老補転げ落ち  (豪人)
      踏み外す 論理に背く男女仲  (奎夫)
      雪の笠老いて明るし街路灯  (政信)<読み込み 灯>
      気がついて 浄土への道遠からず  (千代子)

      以上 三選12章

多選 15章でした。
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by kanku_yasutomi | 2008-02-28 08:00 |  安冨冠句会例会
村上千翔 雅伯選

天    ほのぼのと 菩薩の顔で嬰を抱く  (純一)
(標目  子の産声に新米母は)
 追吟  嬰を抱くこの上もなき幸せに

地    ほのぼのと 好きな言葉はありがとう  (佳月)
(標目  じんわり心豊かになりて)

人    忘れまじ淡路阪神慰霊の灯  (春風)<読み込み 灯>
(標目  涙はらはら手を合わす老い)

二    峠かも身内一つの灯に寄せる  (泉水)<読み込み 灯>
三    積み上げて 春を咲かせる受験生  (土筆)
四    息白く 気合いで締める寒稽古  (佳月)
五    痛しかゆし 無い袖を振ることもある (耕作)
六    寒の月 絵にする雲にかくす雲  (耕作)
七    幸あれと娘島田に祈る母  (佳月)<折り句 サムイ>
八    鍋囲む 湯気が味出す和を保つ  (公三)
九    灯をともす枯れ木に趣味の詩の道  (耕作)<読み込み 灯>
十    瀬戸の海綾部の丘に 梅一輪を待ち侘びる  (奎夫)
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by kanku_yasutomi | 2008-02-28 07:00 |  安冨冠句会例会
安原純一 雅伯選

天    ほのぼのと 好きな言葉はありがとう  (佳月)
(標目  この言葉に怒る人無し)
 追吟  ありがとう人本来の性は善

地    季移りを急かして春の土起こす  (直樹)<折り句 キセツ>
(標目  待ってましたと土が息する)

人    痛しかゆし 無い袖を振ることもある  (耕作)
(標目  武士は食はねど高楊枝とか)

二    寒の月 冬将軍の紋所  (恒男)
三    短日の陽の落つ速さ灯の恋し  (篤子)<読み込み 灯>
四    鍋囲む 愚痴も煮込んで交わす酒  (泉水)
五    襟を立て 聞く耳持たぬ奴にくし   (泉水)
六    盃に結ばれ誓う幾千代に  (祥雲)<折り句 サムイ>
七    踏み外す 理性の舵が侭ならず  (和憲)
八    気がついて 三寒四温春の息  (孝代)
九    南枝北枝と花芽が動く 梅一輪を待ち侘びる  (戸楓)<送り句>
十    痛しかゆし 小指一本駄々こねる  (和憲)
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by kanku_yasutomi | 2008-02-28 06:00 |  安冨冠句会例会
太田春風 雅伯選


天    襟を立て 寡婦を育てし寒牡丹  (佳月)
(標目  倫理わきまえ花鳥を愛す)
 追吟  寒牡丹風雪耐えて今朝の花

地    寒の月 朧にぼかし小雪舞う  (泉水)
(標目  家路を急ぐ影も朧に)

人    息白く 駿馬に愛の鞭が鳴る  (佳月)
(標目  馬蹄かろやか寒風切って)

二    気がついて 再起にかける人の道  (新一)
三    気にかかる世界の景気常ならず  (善三郎)<折り句 キセツ>
四    積み上げて やがて来る春うたがわず  (高男)
五    漁火よあすは大漁か灯がゆれる  (良春)
六    灯油高一枚着込み痩せ我慢  (公三)<詠み込み 灯>
七    都恋しや太宰府住まい 梅一輪を待ち侘びる  (佳月)<送り」句>
八    痛しかゆし 動作鈍いが利口者  (善三郎)
九    鍋囲む さしつさされつ憂さ晴らし  (篤子)
十    ほのぼのと 介護する手に気配りが (良春)
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by kanku_yasutomi | 2008-02-28 05:00 |  安冨冠句会例会
松井土筆 雅伯選

天    寒の月 春待つ子等の窓明かり  (公三)
(標目  螢雪積んで進学受験)
 追吟  窓明かり試練に耐えて明日に功

地    鬼門めがけて一声高く 豆で追い出す鬼は外  (純一)<送り句>
(標目  頭をかかえ涙こぼして)

人    風に笹鳴き蝋梅散って 梅一輪を待ち侘びる  (戸楓)<送り句>
(標目  山ふところに初音聞こゆる)

二    気がついて 座せば年長床柱  (祥雲)
三    鍋囲む 愚痴も煮込んで交わす酒  (泉水)
四    ほのぼのと 好きな言葉はありがとう  (佳月)
五    襟を立て 猫背が並ぶ屋台酒  (新一)
六    雪の笠置いて明るし街路灯  (政信)<詠み込み 灯>
七    喜寿の初春千紫万紅鶴と亀  (新一)<折り句 キセツ>
八    幸あれと娘島田に祈る母  (佳月)<折り句 サムイ>
九    寒の月 夜長冷え込み月も凍て  (戸楓)
十    酒煙草無茶が過ぎれば生き地獄  (泉水)
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by kanku_yasutomi | 2008-02-28 04:00 |  安冨冠句会例会
小林善三郎 雅伯選

天    春の句帳に鶯止まり 梅一輪を待ち侘びる  (和憲)<送り句>
(標目  日脚少々初音まだまだ)
 追吟  待ち侘びる梅の便りと花見酒

地    積み上げて 凡が非凡の扉解く  (直樹)
(標目  三っつ星まで苦労を重ね)

人    寒の月 未知のロマンを消すカグヤ  (政信)
(標目  人智どこまで月をバックに)

二    鍋囲む 愚痴も煮込んで交わす酒  (泉水)
三    気がついて 吾れ八十や冬木立ち  (高男)
四    秘めて慕いし人訪う日まで 梅一輪を待ち侘びる  (篤子)<送り句>
五    踏み外す 無いようで有る運不運  (純一)
六    希望の灯世界平和を繋ぐ糸  (耕作)<折り句 キセツ>
七    気がついて あとから入れる隠し味  (佳月)
八    漁火よ 海の男を修羅にする  (佳月)
九    休肝日節酒の誓い妻が責  (泉水)<折り句 キセツ>
十    痛しかゆし 角を貰いて飛車取らる  (純一)
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by kanku_yasutomi | 2008-02-28 03:00 |  安冨冠句会例会
山口泉水 宗匠選

天    ほのぼのと 介護する手に気配りが  (良春)
  (標目 痴呆の笑顔涙押さえて)
 追吟  気配りが出来るあなたに見る涙

地    痛しかゆし 酒か命か医に言われ  (良春)
  (標目 やっと目がさめ生きる幸せ)

人    痛しかゆし 偽物が出て名が売れる   (佳月)
  (標目 人気出てきてひくにひかれず)

二    幸あれと娘島田に祈る母  (佳月)<折り句 サムイ>
三    気の早い選挙の準備着くはがき  (千代子)<折り句 キセツ>
四    鍋囲む 雪の震災地仮設小屋   (耕作)
五    踏み外す 日本を舐めた毒ギョウザ (和憲)
六    積み上げて 預貯金空し利子僅か  (奎夫)
七    寒の月 満天の星別天地  (春風)
八    気がついて 不幸をわびて墓洗う  (新一)
九    気がついて 地球の危機は温暖化  (耕作)
十    痛しかゆし 長生きしても苦も多し (豪人)
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by kanku_yasutomi | 2008-02-28 02:00 |  安冨冠句会例会
広岡佳月 宗匠選

天    遠くても あなたを想う灯は消えず  (太)
(標目  哀別離別に追憶の日日)
 追吟  灯は消えず思い出胸に生きて行く

地    ほのぼのと 未来を語る瞳が愛し  (太)
(標目  親孝行をすると言う子よ)

人    峠かも身内一つの灯に寄せる  (泉水)
(標目  奇跡を祈る心静めて)

二    踏み外す 好きな道には歩幅なし  (祥雲)
三    積み上げて 花道という贈り物  (善三郎)
四    鍋囲む 愚痴も煮込んで交わす酒  (泉水)
五    息白く 冬のソナタにする小径  (和憲)
六    息白く 黒の手袋良く似合う  (美好)
七    寒の月 今宵の酒は愚痴を吐く  (和憲)
八    漁火よ 寄りて釣られた今は春  (孝代)
九    襟を立て 猫背が並ぶ屋台酒  (新一)
十    痛しかゆし 顔で見られる奇進札  (祥雲)
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by kanku_yasutomi | 2008-02-28 01:00 |  安冨冠句会例会