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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi
有本新一 雅伯選

天    富士の山雪の衣を野に曳いて  (春風)<折り句 フユノ>
(標目  凛として威風堂々世界一)
 追吟  野に曳いて世界に誇る絶景を

地    花鳥風月侘び寂を知る 老いて益々盛んなり  (雄飛)<送り句>
(標目  精進の頭に朝日が昇る)

人    白い花戴帽式に咲き揃う  (千翔)<読み込み 白>
(標目  待望の白衣の天使ナイチンゲール)

二    健康をしみじみ感謝昨日今日  (千翔)<折り句 ケシキ>
三    懸崖を仕立て見事な菊日和  (公三)<折り句 ケシキ>
四    箸が触れ合いほほえむ笑顔 家族揃って鍋囲む  (耕作)<送り句>
五    剣山へ師匠の挟み樹を活かす  (泉水)<折り句 ケシキ>
六    聖なる夜 十字に託す祈りの灯  (千翔)
七    コトコトと森の水車は風情あり  (豪人)
八    白黒を付けてはならぬ夫婦仲  (直樹)<読み込み 白>
九    健康は幸せ宿し気も和む  (耕作)<折り句 ケシキ>
十    致命傷芸能界に白い粉  (泉水)<読み込み 白>
# by kanku_yasutomi | 2009-12-24 06:00 |  安冨冠句会例会
有末政信 雅伯選

天    白菜も鉢巻き締めて冬構え  (和憲)
(標目  寒いだろうが耐えてよ暫し)
 追吟  冬構え雪のフトンで春までは

地    振り返る 去るは一年来るは歳  (耕作)
(標目  同じ一年中身がちがう)

人    歌合戦 衣装で上げる視聴率  (和憲)
(標目  耳はさておき目で楽しんで)

二    揺れ動く 国の行方の定まらず  (純一)
三    聖なる夜 今宵ばかりは皆信者  (篤子)
四    口の達者に頑固が拍車 老いて益々盛んなり  (和憲)<送り句>
五    広辞苑 知識さずかるお友達  (千賀子)
六    振り返る 苦楽を共に生きた道   (春風)
七    お買物 暫し夢見る宝くじ  (春風)
八    息白く部活生徒の寒稽古  (耕作)<読み込み 白>
九    広辞苑 難問奇問ぬかりなし  (謙一郎)
十    冬の里 雪に佇む野の地蔵  (直樹)
# by kanku_yasutomi | 2009-12-24 05:00 |  安冨冠句会例会
松井土筆 雅伯選

天    健康も資産の一つ今日も生く  (篤子)<折り句 ケシキ>
(標目  金で買えない貴重な宝)
 追吟  今日も生くおいしい空気吸う限り

地    コトコトとブリ大根が冬を煮る  (和憲)
(標目  太い抜き立て合性良くて)

人    福の神夢と希望を軒毎に  (良春)<送り句 フユノ>
(標目  天の配剤無形の宝)

二    口の達者に頑固が拍車 老いて益々盛んなり  (和憲)<送り句>
三    振り返る 媚びず奢らず範ならず  (千翔)
四    歌合戦 歌手が夢見る晴れ舞台  (泉水)
五    お買物 心くすぐる値引き札  (千翔)
六    白無垢に包まれ門出真な娘  (孝子)<読み込み 白>
七    白菜も鉢巻き締めて冬構え  (和憲)<読み込み 白>
八    コトコトと 牛歩で足りる趣味の道  (哲男)
九    吹く風も逝く人偲ぶ野辺送り  (純一)<折り句 フユノ>
十    住所録 老いて花咲く詩の友  (直樹)
# by kanku_yasutomi | 2009-12-24 04:00 |  安冨冠句会例会
太田春風 雅伯選

天    住所録 消し逝く友よ淋しさよ  (戸楓)
(標目  弾丸くぐりし在りし日壊う)
 追吟  淋しさよ生死の輪廻避けられず

地    コトコトと 変わりなき身の家事仕事  (土筆)
(標目  平穏無事の暮らしに感謝)

人    煤払い 紫雲の空に夢を蓮馳す  (直樹)
(標目  迎える年の幸多かれと) 

二    踏まれても歪む事なし野辺の花  (新一)<折り句 フユノ>
三    剣山へ師匠の挟み樹を活かす  (泉水)<折り句 ケシキ>
四    揺れ動く 国の行く手の定まらず  (純一)
五    聖なる夜 信者集いて御子賛美  (篤子)
六    お買物 夢は大きく三億円  (直樹)
七    住所録 老いて花咲く詩の友  (直樹)
八    お買物 値引きに乗った欲と悔い  (千翔)
九    火の用心 主婦の訓練初期消火  (政信)
十    箸と箸とがぶつかり合って 家族揃って鍋囲む  (恒男)
# by kanku_yasutomi | 2009-12-24 03:00 |  安冨冠句会例会
天    広辞苑 愛を引いてる冬の指  (和憲)
(標目  吐息かけてはページ検索)
 追吟  冬の指健気さ故のいたわしさ

地    小春日和を分け合う夫婦 老いて益々盛んなり (千翔)<送り句>
(標目  冬の日差しが老いの夫婦に)

人    住所録 嫁して捧げて骨埋む  (土筆)
(標目  苗字新たに住所登録)

二    踏まれても歪む事なし野辺の花  (新一)<折り句 フユノ>
三    お買物 仕切る主婦の座ゆるぎなし  (純一)
四    揺れ動く 行こか戻ろか橋半ば (公三)
五    コトコトと 牛歩で足りる趣味の道  (哲夫)
六    揺れ動く 貴男の噂邪魔をする  (孝子)
七    お買物 値引きに乗った欲と悔い  (千翔)
八    聖なる夜 知らず知らずの罪を詫び  (哲夫)
九    揺れ動く どこかでボタン掛け違い  (耕作)
十    お買物 妻と娘の仕分け人  (千賀子)
# by kanku_yasutomi | 2009-12-24 02:00 |  安冨冠句会例会