短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

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村上千翔 雅伯選

天    頑張れよ まず病むまいぞ呆けまいぞ  (純一)
(標目  今年も句友の健やかなれと)
 追吟  呆けまいぞ愛しい顔も忘れ去る

地    梅の美を眼下の浦に繋ぐ景  (春風)<折り句ウガツ>
(標目  室津の浦が花の絵となる)

人    後ろにも正面ありや当て鏡  (純一)<詠み込み 正>
(標目  自分にかえろ、他人は見ている)

二    生中継 鳩の弱腰亀が突く  (良春)
三    生中継 除夜の鐘打つ雪の景  (政信)
四    笑顔漂う成人式の 二十歳の晴れ着華々し  (新一)<送り句>
五    老いて昭和の足跡偲び 振り向くことの多くなる (春風)
六    下心 大樹と成せば人なびく  (直樹)
七    献金を正す総理も今疑惑  (孝代)<詠み込み 正>
八    正直は身を救われて幸宿る  (耕作)<詠み込み 正>
九    子育て記 細腕なれど愛太く  (直樹)
十    頑張れよ その一声が灯をともす  (哲男)
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by kanku_yasutomi | 2010-01-28 02:00 |  安冨冠句会例会
山口泉水 宗匠選

天    下心 酔えば本心語り出す  (公三)
  (標目 又も失敗裏までしゃべる)

 追吟  語り出す根は善人かうそつけず

地    頑張れよ 失意の我が子抱きしめる  (雄飛)
  (標目 一度や二度の失敗悔いな)

人    名句あり 追吟もまた胸を打つ   (春風)
  (標目 両手叩いて我が意を得たり)

二    下心 男を口説く夜の蝶  (耕作)
三    頑張れよ 日本力士の名誉かけ  (春風)
四    お年玉 孫の笑顔が我が宝   (直樹)
五    お年玉 貰えた頃が懐かしい  (篤子)
六    正の字を書き連ねたる票開き   (純一)<読み込み 正>
七    リストラで職を失い寝正月  (芳英)<読み込み 正>
八    うつむかず頑張る君をつつむ愛   (千賀子)<折り句 ウガツ>
九    嬉しいな学生たちも付く手当て   (豪人)<折り句 ウガツ>
十    眠られずに思案にくれる夜が続く (篤子)
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by kanku_yasutomi | 2010-01-28 01:00 |  安冨冠句会例会
平松直樹 雅伯選

天    煤払い 化粧直して春を待つ  (公三)
(標目  こころ爽やか進取の気持ち)
 追吟  春を待つ心清めて幸あれと

地    振り返る 過ぎたる日々も懐かしく  (阿ケ美)
(標目  ああ青春の山河を望む)

人    広辞苑 祖母の知恵にはかなわない  (孝代)
(標目  活字に見えぬ人の心根)

二    届く野菜にふるさと思う 家族揃って鍋囲む  (千賀子)<送り句>
三    踏まれも歪む事なし野辺の花  (新一)<折り句 フユノ>
四    住所録 永久の別れが又一人  (公三)
五    名句続出ゆずらぬ上座 老いて益々盛んなり   (千賀子)<送り句>
六    揺れ動く 国の行く手の定まらず  (純一)
七    懸崖を仕立て見事な菊日和  (公三)<折り句 ケシキ>
八    トコトコと ブリ大根が冬を煮る  (和憲)
九    白菜も鉢巻き締めて冬構え  (和憲)<読み込み 白>
十    聖なる夜 知らず知らずの罪を詫び  (哲男)
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by kanku_yasutomi | 2009-12-24 07:00
有本新一 雅伯選

天    富士の山雪の衣を野に曳いて  (春風)<折り句 フユノ>
(標目  凛として威風堂々世界一)
 追吟  野に曳いて世界に誇る絶景を

地    花鳥風月侘び寂を知る 老いて益々盛んなり  (雄飛)<送り句>
(標目  精進の頭に朝日が昇る)

人    白い花戴帽式に咲き揃う  (千翔)<読み込み 白>
(標目  待望の白衣の天使ナイチンゲール)

二    健康をしみじみ感謝昨日今日  (千翔)<折り句 ケシキ>
三    懸崖を仕立て見事な菊日和  (公三)<折り句 ケシキ>
四    箸が触れ合いほほえむ笑顔 家族揃って鍋囲む  (耕作)<送り句>
五    剣山へ師匠の挟み樹を活かす  (泉水)<折り句 ケシキ>
六    聖なる夜 十字に託す祈りの灯  (千翔)
七    コトコトと森の水車は風情あり  (豪人)
八    白黒を付けてはならぬ夫婦仲  (直樹)<読み込み 白>
九    健康は幸せ宿し気も和む  (耕作)<折り句 ケシキ>
十    致命傷芸能界に白い粉  (泉水)<読み込み 白>
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by kanku_yasutomi | 2009-12-24 06:00 |  安冨冠句会例会
有末政信 雅伯選

天    白菜も鉢巻き締めて冬構え  (和憲)
(標目  寒いだろうが耐えてよ暫し)
 追吟  冬構え雪のフトンで春までは

地    振り返る 去るは一年来るは歳  (耕作)
(標目  同じ一年中身がちがう)

人    歌合戦 衣装で上げる視聴率  (和憲)
(標目  耳はさておき目で楽しんで)

二    揺れ動く 国の行方の定まらず  (純一)
三    聖なる夜 今宵ばかりは皆信者  (篤子)
四    口の達者に頑固が拍車 老いて益々盛んなり  (和憲)<送り句>
五    広辞苑 知識さずかるお友達  (千賀子)
六    振り返る 苦楽を共に生きた道   (春風)
七    お買物 暫し夢見る宝くじ  (春風)
八    息白く部活生徒の寒稽古  (耕作)<読み込み 白>
九    広辞苑 難問奇問ぬかりなし  (謙一郎)
十    冬の里 雪に佇む野の地蔵  (直樹)
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by kanku_yasutomi | 2009-12-24 05:00 |  安冨冠句会例会
松井土筆 雅伯選

天    健康も資産の一つ今日も生く  (篤子)<折り句 ケシキ>
(標目  金で買えない貴重な宝)
 追吟  今日も生くおいしい空気吸う限り

地    コトコトとブリ大根が冬を煮る  (和憲)
(標目  太い抜き立て合性良くて)

人    福の神夢と希望を軒毎に  (良春)<送り句 フユノ>
(標目  天の配剤無形の宝)

二    口の達者に頑固が拍車 老いて益々盛んなり  (和憲)<送り句>
三    振り返る 媚びず奢らず範ならず  (千翔)
四    歌合戦 歌手が夢見る晴れ舞台  (泉水)
五    お買物 心くすぐる値引き札  (千翔)
六    白無垢に包まれ門出真な娘  (孝子)<読み込み 白>
七    白菜も鉢巻き締めて冬構え  (和憲)<読み込み 白>
八    コトコトと 牛歩で足りる趣味の道  (哲男)
九    吹く風も逝く人偲ぶ野辺送り  (純一)<折り句 フユノ>
十    住所録 老いて花咲く詩の友  (直樹)
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by kanku_yasutomi | 2009-12-24 04:00 |  安冨冠句会例会
太田春風 雅伯選

天    住所録 消し逝く友よ淋しさよ  (戸楓)
(標目  弾丸くぐりし在りし日壊う)
 追吟  淋しさよ生死の輪廻避けられず

地    コトコトと 変わりなき身の家事仕事  (土筆)
(標目  平穏無事の暮らしに感謝)

人    煤払い 紫雲の空に夢を蓮馳す  (直樹)
(標目  迎える年の幸多かれと) 

二    踏まれても歪む事なし野辺の花  (新一)<折り句 フユノ>
三    剣山へ師匠の挟み樹を活かす  (泉水)<折り句 ケシキ>
四    揺れ動く 国の行く手の定まらず  (純一)
五    聖なる夜 信者集いて御子賛美  (篤子)
六    お買物 夢は大きく三億円  (直樹)
七    住所録 老いて花咲く詩の友  (直樹)
八    お買物 値引きに乗った欲と悔い  (千翔)
九    火の用心 主婦の訓練初期消火  (政信)
十    箸と箸とがぶつかり合って 家族揃って鍋囲む  (恒男)
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by kanku_yasutomi | 2009-12-24 03:00 |  安冨冠句会例会
天    広辞苑 愛を引いてる冬の指  (和憲)
(標目  吐息かけてはページ検索)
 追吟  冬の指健気さ故のいたわしさ

地    小春日和を分け合う夫婦 老いて益々盛んなり (千翔)<送り句>
(標目  冬の日差しが老いの夫婦に)

人    住所録 嫁して捧げて骨埋む  (土筆)
(標目  苗字新たに住所登録)

二    踏まれても歪む事なし野辺の花  (新一)<折り句 フユノ>
三    お買物 仕切る主婦の座ゆるぎなし  (純一)
四    揺れ動く 行こか戻ろか橋半ば (公三)
五    コトコトと 牛歩で足りる趣味の道  (哲夫)
六    揺れ動く 貴男の噂邪魔をする  (孝子)
七    お買物 値引きに乗った欲と悔い  (千翔)
八    聖なる夜 知らず知らずの罪を詫び  (哲夫)
九    揺れ動く どこかでボタン掛け違い  (耕作)
十    お買物 妻と娘の仕分け人  (千賀子)
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by kanku_yasutomi | 2009-12-24 02:00 |  安冨冠句会例会
山口泉水 宗匠選

天    住所録 又一人消す喪の知らせ
(標目 手帳のチェック礼儀心得)
追吟  喪の知らせ暮の毎日二・三枚

地    揺れ動く 新政権に波高し  (新一)
(標目 私もほしい母から小遣い)

人    火の用心 主婦の訓練初期消火   (政信)
(標目 いざとなったら女は強し)

二    歌合戦 今年の顔がさわいでる  (千賀子)
三    広辞苑 老いて便利な電子辞書  (直樹)
四    広辞苑 パソコン時代忘れられ   (公三)
五    歌合戦 老若男女楽しんで (雄飛)
六    聖なる夜 満天の星冴えわたる  (耕作)
七    お買物 ブランド店を出る笑顔  (哲夫)
八    コトコトと あっさり煮込む母の味  (哲夫)
九    振り返る 我が人生は悔い残り  (阿ケ美)
十    煤払い 丸く納めた老の知恵 (純一)
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by kanku_yasutomi | 2009-12-24 01:00 |  安冨冠句会例会
平松直樹 雅伯選

天    余生の灯 天寿の余白爽やかに  (純一)
(標目  終に咲かせる感謝の笑顔)
 追吟  爽やかに轍の跡に咲く桜

地    好々爺 風雪耐えた長寿眉  (純一)
(標目  枯れた味わい我家の宝)

人    大器晩成季節は巡る 咲く日夢見る花の詩  (新一)<送り句>
(標目  神が見守る彼方の素質)

二    千羽鶴 祈りは世界平和へと  (千翔)
三    筆走る冠句の文化が過疎包む  (耕作)<読み込み 文>
四    身に沁みる漢字混ざらぬ祖母の文  (純一)<読み込み 文>
五    旅の宿 露天で掬うお湯の月   (和憲)
六    披露宴 前途良かれと願う母  (春風)
七    長い夜 平成維新の日の出待つ  (恒男)
八    浪花節 連れ添え越える夫婦坂  (耕作)
九    愛燦々 母性の真子に捧ぐ  (土筆)
十    旅の宿 湯の香ほのかに心癒え  (新一)
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by kanku_yasutomi | 2009-11-26 07:00 |  安冨冠句会例会