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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成19年1月上座抄(岸田戸楓 宗匠選)

岸本戸楓 宗匠選

天    いつまでも昭和忘れじきのこ雲  (泉水)
(標目  ピカドン一瞬都市壊滅)<読み込み 雲>
 追吟  きのこ雲空に残るも都市地獄

地     類がない 旗は日の丸山は富士  (高男)
(標目  天皇表徴万人仰ぐ)

人    つなぐ手に今日も善意の実は結ぶ  (千翔)
(標目  身の事よりも社会の福祉) <折り句 ツキミ>

二    縁側で日向ボッコにちぎれ雲  (千代子)<読み込み 雲>
三    水爆は全ての命消える武器  (耕作)<折り句 ススキ>
四    鹿の遠鳴き幽かに聞こえ 山は紅葉に衣替え  (奎夫)<送り句>
五    優し祖先が我が家に植えた 柿はたわわに色づいて  (土筆)<送り句>
六    眺めよし 湖面で笑う逆さ富士  (善三郎)

八    枝を張り 根も張る雑木山守る  (政信)
九    枝を張り 母の躾で徳育つ  (耕作)
十    薬代 頼らぬ暮らしウオーキング  (治子)
by kanku_yasutomi | 2007-01-30 01:00 |  安冨冠句会例会