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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成21年5月上座抄(平松直樹 雅伯選)

平松直樹 雅伯選

天    悠々と 大器晩成夢が舞う  (新一)
(標目  やっと芽が出た苦労の涙)
 追吟  夢が舞う我を支えし妻ありて

地    茶の香り 冠句の文化が過疎包む  (耕作)
(標目  百年醸した良き香り)

人    照る日曇る日労り合って 二人で歩む夫婦仲  (新一)<送り句>
(標目  長い人生共に寄り添い)

二    母の詩 記憶は遠きやさし声  (春風)
三    定めかと介護空しく泣く夕べ  (春風)<折り句 サカナ>
四    七十路坂五尺の命いとほしむ  (純一)<読み込み 五>
五    やさしさにささえこられて今がある   (孝子)<折り句 ヤサイ>
六    退院し五臓六腑に染みる酒  (芳英)<読み込み 五>
七    茶の香り 暫し正座の奥座敷  (公三)
八    天と地と 自然崇拝輪の心  (美好)
九    少し嬉しい財布の隙間 物議醸した給付金  (和憲)
十    目で合図 賛否問われる会議室  (春風)
by kanku_yasutomi | 2009-05-28 07:00 |  安冨冠句会例会