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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成20年8月上座抄(小林善三郎 雅伯選)

小林善三郎 雅伯選

天    手いっぱい 飛び込みなさいこの胸に  (美好)
(標目  両手広げてつつむ愛情)
 追吟  この胸に咲かせてみたい愛の花

地    トコトコと昭和を煮込む母の味  (和憲)<読み込み 和>
(標目  母の手作り昭和盛り込む)

人    大地震 明日知らぬ世に生かされて  (孝代)
(標目  不安打ち消し望み求めて)

二    竹の秋 わが身を削る親の愛  (新一)
三    根が深い 心の傷がまたも泣く  (千翔)
四    七変化 老いの体調昨日今日  (和憲)
五    手いっぱい 実る稲穂も頭垂れ  (哲男)
六    悲しみと辛さに耐えて手を見つめ   (孝代)<折り句 カツテ>
七    竹の秋 山吹に染め陽に遊ぶ  (千翔)
八    大地震 さしのべ光る支援の手  (耕作)
九    頼りない 母から見ればまだ子供  (千賀子)
十    上きげん 検査結果の良き知らせ  (純一)
by kanku_yasutomi | 2008-08-26 02:00 |  安冨冠句会例会