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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成21年8月上座抄(松井土筆 雅伯選)

松井土筆 雅伯選

天    澄んだ滝水にやさしく虹のあや  (千翔)<折り句 スミニ>
(標目  轟音冷気身の引き締まる)
 追吟  虹のあや木洩れ日飛沫あいまって

地    初の盆 秀句偲んで佳月の忌  (雅城)
(標目  宗匠遺徳我等が胸に)

人    軒の鈴仏が鳴らす風の盆  (和憲)<読み込み 風>
(標目  我れに知らすかかそけき音色)

二    丁度よい 老いて散歩と詩の道  (直樹)
三    初の盆 親はみ仏客となる  (千翔)
四    甲子園 万の視線に湧く観呼  (耕作)
五    農日誌 値千金四季をよむ  (千翔)
六    追い風も逆風もあり人の世に  (善三郎)<読み込み 風>
七    虫の声風鈴唱和静かなる  (戸楓)<読み込み 風>
八    隙あらばミサイル発射日本海  (豪人)<折り句 スミニ>
九    丁度よい 孫をおだてて踏ます腰  (政信)
十    御中元 義理をあげたり貰ったり  (純一)
by kanku_yasutomi | 2009-08-27 04:00 |  安冨冠句会例会