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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成21年9月上座抄(安原純一 雅伯選)

安原純一 雅伯選

天    花活ける 生きて供養の恩送り  (孝代)
(標目  亡母が愛した花の思い出)
 追吟  恩送り親の背中を子が見てる

地    歩幅合う 心ひとつになる不思議  (善三郎)
(標目  以心伝心見えない絆)

人    共稼ぎ 傍目に見えぬ苦も楽も  (直樹)
(標目  プラスマイナス清濁合わせ)

二    観月会 ロマンが消える月探査  (良春)
三    健康で今も現役老夫婦  (孝代)<折り句 ケイロ>
四    彼岸花 仏が秋を告げている  (和憲)
五    音も無く 肌に冷気がやってくる  (善三郎)
六    欲が無い 足ること知れば日々しずか  (和憲)
七    彼岸花 燃えて短い秋の暮れ  (公三)
八    共稼ぎ 時計の針が擦れ違う  (和憲)
九    浮き沈み暖簾を守る灯をともし  (雅城)<折り句 ウノヒ>
十    ぼちぼちと 冠句は楽々マイペース  (耕作)
by kanku_yasutomi | 2009-09-24 04:00 |  安冨冠句会例会