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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成21年9月上座抄(有末新一 雅伯選)

有本新一 雅伯選

天    欲が無い 生き得るだけの水あらば  (直樹)
(標目  悟りあり心の豊かさ華を呼ぶ)
 追吟  水あらば奢ることなく共に生く

地    欲が無い 足ること知れば日々しずか  (和憲)
(標目  和の心下見て暮し悠然と)

人    稲の穂は頭垂れます実る程  (雄飛)<読み込み 稲>
(標目  人生の教え尊し人の道)

二    後ろ見ずのんびり暮し日々感謝  (篤子)<折り句 ウノヒ>
三    欲を捨てたら世間が見える 金は天下の回り物  (和憲)<送り句>
四    花活ける しばし忘我の境となる  (善三郎)
五    感謝感謝で凡なる暮し 金は天下の回り物  (直樹)<送り句>
六    受け継いで農に汗かき人づくり  (耕作)<折り句 ウノヒ>
七    今朝取りの色みずみずし露地野菜  (純一)
八    ハードルを 七転びして起き上がる  (千賀子)
九    彼岸花 くれないもゆる野の小道  (善三郎)
十    共稼ぎ 築いた城で汗を拭く  (千翔)
by kanku_yasutomi | 2009-09-24 05:00 |  安冨冠句会例会