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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi

安富冠句会 平成19年12月上座抄(山口泉水 宗匠選)

山口泉水 宗匠選

天    冬仕度 カニの漁場が季を告げる  (和憲)
  (標目 旬の市場にみなぎる活気)
 追吟  季を告げる冬の漁場に春が来る

地    あとわずか 好意が愛に変るまで  (太)
  (標目 これは本物式場予約)

人    好きなのよ 口に出せねど眼で合図   (篤子)
  (標目 こんなしぐさを察してほしい)

二    あとわずか 浄土だんだん近くなる (高男)
三    目が肥えて 品を選べど偽装とは  (良春)
四    天下り再就職で又稼ぐ  (純一)<折り句 アサマ>
五    嘘ばかり 舌抜く鬼の手が足りぬ (佳月)
六    嘘ばかり 白い恋人赤い餅  (豪人)
七    初日さす心清がしき年賀状  (祥雲)<折り句 ハコネ>
八    新年を迎え希望の春を待つ  (祥雲)<詠み込み 望>
九    人気ばなれに拍車がかかる どこえ消えたか相撲道  (和憲)<送り句>
十    ひとまわり 化粧まわしが土俵行く (良春)
by kanku_yasutomi | 2007-12-27 02:00 |  安冨冠句会例会