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短詩文芸である冠句の紹介


by kanku_yasutomi
有末政信 雅伯選

天    新記録 金のメダルに箔が付く  (和憲)
(標目  期待の重圧よく耐え抜いた)
 追吟  箔が付く二期連続にもう一つ

地    墓洗う 胸の荷物が軽くなり  (和憲)
(標目  不幸を詫びた盆の帰省に)

人    胸を借る お礼がわりの勝ち名乗り  (雅城)
(標目  褒めて下さい兄弟子仲間)

二    声をかけ 奇跡を祈る救助隊  (佳月)
三    癖になり 晩酌という麻酔薬  (純一)
四    西日差す旗が揺れますかき氷  (雅城)<読み込み 旗>
五    日焼けして 団塊の今農がある  (和憲)
六    胸を借る 跡目相続乳母が抱く   (佳月)
七    縁ありて大きな夢の傘の下  (善三郎)<折り句 エオカ>
八    新記録 今日が一番暑かった  (純一)
九    火のまつり 記憶の奥に焼夷弾  (純一)
十    流れ星 宇宙の神秘郷豊か  (千翔)
# by kanku_yasutomi | 2008-09-25 06:00 |  安冨冠句会例会
松井土筆 雅伯選


天    墓洗う 戦死の二字が目に滲みる  (佳月)
(標目  若き益荒夫国の礎)
 追吟  目に滲みる遺影凛々しい海軍兵

地    襟正す奥床しさ冠句道  (和憲)<折り句 エオカ>
(標目  切磋琢磨で楽しい道中)

人    声をかけ 近い他人の情を知る  (和憲)
(標目  肉親凌ぐ近所が大事)

二    愛の鞭生きる苦労が生む感謝  (耕作)<折り句 アイウ>
三    安静に癒ゆる日を待つ詩が友  (佳月)<折り句 アイウ>
四    堂々と 旗手の愛ちゃん華やかに  (守麻呂)
五    墓洗う 猛暑の日照り冷めるまで  (國子)
六    笑顔満つ老いて楽しい冠句会  (耕作)<折り句 エオカ>
七    縁ありて大きな愛の傘の下  (善三郎)<折り句 エオカ>
八    雨降らず異常気象にうだる夏 (千翔)<折り句 アイウ>
九    鵜飼い舟 綱を捌いて妙技見せ   (良春)
十    陽のまつり 歴史の重み大文字  (謙一郎)
# by kanku_yasutomi | 2008-09-25 05:00 |  安冨冠句会例会
太田春風 雅伯選

天    流れ星 美しきまま去りし母  (直樹)
(標目  若き遺影の笑み輝きて)
 追吟  去りし母面影偲ぶ星月夜

地    安静に癒ゆる日を待つ詩が友  (佳月)<折り句 アイウ>
(標目  冠題屈き痛みやわらぐ)

人    新記録 日々の練磨が実を結ぶ  (公三)
(標目  仰ぐ日の丸灌漑深し)

二    鵜飼い舟 手綱捌きも日々の息  (直樹)
三    墓洗う 皆が素直になれる時  (政信)
四    流れ星 宇宙の神秘郷静か  (千翔)
五    墓洗う 戦死の二字が目に滲みる  (佳月)
六    堂々と 渡り切ろうな浮世橋  (和憲)
七    襟元に女は色気隠し持つ  (和憲)<折り句 エオカ>
八    堂々と 自分で決めた道だから  (和憲)
九    夫婦仲良くあの娘も欲しい そうは問屋がおろさない  (新一)<送り句>
十    胸借りる 師を乗り越えて大海へ (新一)
# by kanku_yasutomi | 2008-09-25 04:00 |  安冨冠句会例会
村上千翔 雅伯選

天    縁ありて大きな愛の傘の下  (善三郎)<折り句 エオカ>
(標目  傘は夫なり愛し愛され)
 追吟  傘の下頼れる広さに抱かれて

地    声をかけ 近い他人の情を知る  (和憲)
(標目  顔が見えねば覗いてくれる)

人    新記録 天晴れ北島世界一  (守麻呂)
(標目  並みの苦労じゃ世界はとれぬ)

二    とらぬ先から数えたメダル そうは問屋がおろさない  (純一)<送り句>
三    日焼けして 働く顔に汗光る  (芳英)
四    墓洗う 背中流した日を想う  (美好)
五    墓洗う 皆が素直になれる時 (政信)
六    日焼けして 校庭はずむ新学期  (良春)
七    声をかけ 涙が先の故郷の母  (雅城)
八    癖になり 赤提灯が通せんぼ  (雅城)
九    声をかけ 楽しむ朝の散歩道  (智稔)
十    堂々と 大阪府政立て直し  (雅城)
# by kanku_yasutomi | 2008-09-25 03:00 |  安冨冠句会例会
小林善三郎 雅伯選

天    日焼けして 団塊の今農がある  (和憲)
(標目  見様見真似で土に楽しむ)
 追吟  農がある天と地と人皆恩師

地    旗印鮮明にして道狭し  (雅城)<読み込み 旗>
(標目  主役は明快だけど困難)

人    胸を借る 流せし汗は裏切らず  (純一)
(標目  過去の仕置にいまは報恩)

二    火のまつり 過疎の歴史が今も生き  (千翔)
三    堂々と 自給自足を皿に盛り  (千賀子)
四    揚羽蝶一張羅です薄衣  (土筆)<折り句 アイウ>
五    堂々と 自分で決めた道だから  (和憲)
六    拉致は返さぬ援助は欲しい そうは問屋がおろさない   (政信)<送り句>
七    声をかけ 人が仲良くなる秘訣  (豪人)
八    鵜飼い舟 詩情豊かに夏が過ぎ  (雅城)
九    堂々と 日々を生き抜く父が好き  (直樹)
十    笑顔見せ大風呂敷で隠す嘘  (泉水)<折り句 エオカ>
# by kanku_yasutomi | 2008-09-25 02:00 |  安冨冠句会例会